荷物を極限までに有効に置け、無駄なスペースがないようにというプラン依頼をうけました。
そこで今回の難解な依頼をうけるにあたり、なぜそこまで寸法に固執するのかというところから話を進めました。巾は壁から窓まで。高さは2,000㎜。奥行きは、このような造作家具ではかなりある700㎜。
まずは、この最大数値をどう無駄なくスペース配分するかということでした。1番下は高さ1,020㎜の物を入れたいということで下段の棚を1,050㎜にもってきています。
上段と下段のみ固定で、あとは可動棚です。
仕上がりは単純なように見えますが、細かいところまでの寸法割り出しでお客様の要望に答えることができました。
【札幌市中央区 I様邸】
特注物置棚の最終完成形
シナの素地の無塗装の造作家具です。 写真でもわかるように有効スペースが多くとれる様、中央に壁を設けず可動レールをつける部分のみを残すかたちで、耐久性・スペースに満足いくものとなりました。
造作家具 詳細①
脚の部分も同様に、スペースの確保の為、最小限の太さで耐久性をもたせています。 脚の固定もきちんとしてますが、見栄えも考慮して、見えない様に細工してます。
造作家具 詳細②
ファンコンベクターのフィルター掃除の時にフィルターが、はずせるように、棚板の後ろに穴をあけています。 造作家具だからこそ出来る気配りです。
造作家具の組立途中
マンションのフローリングは防音仕様になっていて、ふわふわしているので、不陸をとるのが非常にむずかしい作業となります。 多くの部材を造作にて組んでいく場合、ベースになる部分の組み方が重要となります。 ずれが出ない様、はさんで固定する器具を使いながら、進めていきます。
完成形①
I様ご要望の寸法で納められた造作家具です。 通常、入れるものの寸法にプラスαで余裕を見るのですが、ギリギリの寸法での製作となっております。
完成形②
満足して頂けるものを納品するためには、お客様の細かいご要望にとことんお付き合い致します。 そこで仕上がる造作家具に、私たちは喜びを感じるのです。 造作家具のご相談は『アイズインテリアデザイン』まで