きらめきを出したいというご要望により白鏡面仕様のメラミン化粧板とラメ入りオレフィンシートでの造作家具をデザインしました。
今回、収納棚を造作家具で作る際の主なご要望として、
1. 24時間換気の空気を収納の中に入れたくない。
2. 右側のクローゼット風の収納は、箱型ではなく三方枠だけで止め、少しでも空間を利用したい。
3. 入れたいものが、ある程度決まっているので、寸法を厳密に出したい等・・・
素材などのご要望と、内部寸法などのサイズのこだわりを全てのご要望を実現しました。
【札幌市中央区 I様邸】
After 収納扉の納め方
右側の収納は三方枠で扉をささえています。 通常、このぐらいの大きさになると箱型にして側板に付け、強度をとるのですが、内部スペースを有効に使いたいという、ご要望にこたえました。
Before 収納家具を製作するスペース
造作家具を入れる前の状態です。 裏側にトイレがある為、変形の壁面形状になっています。造作家具なら、梁型の凹凸も目立たせない様にできます。
After 造作家具完成
造作家具を納めた後、壁面のクロスをはがしタイルを貼ろうとしているところです。 24時間換気の天井部分のみ残るように、後からふたをするイメージでデザインしています。
造作家具 詳細①
一番奥の収納部分は三方枠だけで扉をささえます。 扉の高さがあり、反りを解消する為、扉厚を40mm程にしたので、かなりの重量がでてきます。 上部付近の3個の扉の受け金具が荷重を分散してくれ、スムーズな開閉ができます。 内部を箱で作らないので、上下ともに50mm程のスペースとサイド部25mmを有効活用できます。
造作家具 詳細②
一番手前の収納部です。 天板に穴を開けているので、高さのあるものも入れることができるようになりました。 この方法で、100mm程のスペースを有効活用できました
造作家具 詳細③
中央部に引き出しをもってきて、上下シンメトリーに近い寸法になる様、デザインしました。 引き出しと大きな扉の中央部は白鏡面のメラミン化粧板で横ラインにしています。
造作家具 詳細④
引き出しよりつながってくる扉には上下の目地を入れています。 目地をいれることにより、引き出しとつながった、すっきりしたデザインをうみだします。 きっちりとラインを揃えるのは、難しい作業ではありますが、完成させることが出来ました。
前板通気口写真
造作家具内部に24時間換気の通気口がありますが、普段は前板に通気穴をつけているので、そのまま使用できます。 天井と前板に1.5mm程の隙間がありますが、手前にスライドさせる時に必要なクリアランスです。 内部の両サイドも空気のもれがないように、箱にしてふさいでいます。
造作家具 詳細⑤
24時間換気の吹き出し口を万が一点検する時には見えない部分につけた引き手をつまみ、手前にひきだします。 箱の天板も持ち上げることができるように細工しているので、下から点検ができます。 前板をすべて引き出すと、24時間換気の吹き出し口がみえます。 お客様のご要望に答えたデザインです。 造作家具のことなら『アイズインテリアデザイン』にお任せ下さい。